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経済学者、待機児童ゼロに挑む

ざっと一気読み。

いわゆる構造改革派の「冷たい」経済学者に思われがちな鈴木氏だが、読んでみると自身の日米両国に渡る保活の苦労を起点に保育所問題に取り組んでいるなど実はアツい感じだった。

気になった点

  • 鈴木氏はとにかく公立の認可保育園をシバいて施設運営の効率化するとともに、保育料をあげて保護者もシバきたいようだが、少子化対策の観点からすると効率化より公立並の給与を私立にも実現した上で、面積も公立にあわせたほうがいいのでは。一方で、私立の行き届いた運営は公立にもやらせるべきだが。第一広々としたアメリカの保育所が良かったと言っておきながら面積基準が広すぎるというのは矛盾しているように思う。
  • 子供が進級と同時に抜けていくことによる定員の余り枠の問題はもう少し弾力的な方針で考えるべきでは。ちまちま拡充しているようではどうしようもない
  • 育児保険のアイデアはいいと思うが、人は必ずしも子どもを持たないというところで厳しいと思う。このあたりめんどくさい子あり・子なしの争いなどから離れたところで解決できないか