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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

コントロール系実務とチャレンジ系実務

お固い組織で新卒ではいってしまったせいもあり、自分は明らかにコントロール系の実務を得意とする人間だと思う。 コントロール系というのは、情報を集約し、段取りを固めて、ひとつずつ着実に進めていくスタイル。 途中での計画変更や思いつきは極力排除し、ひたすら粛々と計画を遂行する。 このスタイルは、「きちんとやれば成功する」タイプの仕事には向いている。 逆に、「果断にチャレンジしないと成功がおぼつかない」タイプの仕事では無理で、80%進捗したけど失敗みたいなことに終わる。

コントロール系の人間からすると、チャレンジ系実務の人は、いきあたりばったりだ。 情報収集もそこそこにとりあえず始めてしまい、計画も立てず、いきあたりばったりで情報を収集し、短期的な計画を立て、しかしすぐにそれを壊して、どんどん新しいものに飛びつき、最終的に、大きな失敗、もしくは成功に終わる。

このチャレンジ系の実務を自分はすごく苦手で、でもベンチャーや、少し大きな成功を得たい場合は、コントロール系の小さくまとまった実務では厳しいこともよくわかる。

OBとしての心得

  • やめた組織のことをうだうだいうのはダサい。結局のところ「あの大変な職場にいたおれすごいだろ」って言いたいだけ。外の世界で言うのはいいが、中の人はそれをどうみてるのか。ツイッターなど公開の場で言うのはバカ。
  • そういうやつは「あの大変な職場から出たおれ、かしこい」ともいってる。矛盾してね?中の人からすればとても不愉快。同じやつが上のセリフを吐いてたら不快度マックス。
  • やめたやつは結局中の人からしたら裏切り者。
  • やめた理由をいくつ積み重ねても結局、「ついていけなかった落伍者」であることに変わりはない。「やめてこそ社会に貢献した」は今の仕事で大成功してはじめていえること。
  • 謙虚に。でもやりたいことは胸を張って押し出していく。批判は恐れない。大義があるなら。

最近よくデジタルミニマリストを読んでいる。

デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する

よく、というのはトイレにおいてあってその時間だけ読んでいるからだ。 デジタルミニマリズムはコンピューターサイエンス研究者がテックジャイアンによるアテンションエコノミーの軛から解放されることをうたった謎の本だ。彼の研究分野の学会が豪華なホテルで行われるのはそのテックジャイアンとの寄付金のおかげだからだ。 とはいえ、内容は悪くない。

というか、自分が常日頃感じていたことが書いてある。パソコンを閉じろ(これはpresentation zenで10年前から言われていた)、歩け、スマホのアプリを消せなど。

Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (Voices That Matter) (English Edition)

さらに、物を作れ、といったことも書かれている。成功したエリート研究者の戯言ともいえるし、エリート研究者になるための教訓集ともいえる。

さて、情報から離れて自分の考えを押し通すことは、大量の情報を用いたクリームスキミングの正反対とも言える。 ここでいうクリームスキミングとは、大量の情報から収益を挙げられそうな分野や組み合わせを選んで手っ取り早く成果を上げることだ。

とはいえ、独りよがりな職人の仕事が、流行りの効率的なスタイルに一瞬で殺される姿はよくみる。

情報を遮断したガラパゴスはそれ自体の生態系は安定しているが外部からの侵入にはもろい。

どういう成功を思い描いているかにもよるのかもしれない。時流に乗ったそこそこの成功なのか、唯一無二の爆発的な成功なのか。

昨年末くらいからずっと喉の調子が悪く意を決してボイスクリニックに言ったところ、入念な検査をされた上で上咽頭炎だった。検査が面白くて言語聴覚士の先生が様々な発声に対してデータをとっていく。声を出している途中に圧をかけられたものもあった。音声データの解析で自分の声は音の高低や大きさのキープが弱いということがわかった。 内視鏡で血だらけの上咽頭をみせられ鼻うがいか痛い治療を迫られた。当然鼻うがいだ。 早めに行けばよかったとも思うが、仕方ない。

新規国債発行100兆円。 矢野主計局長の下で放漫財政が極まる皮肉。 日銀とGPIFが食うから大丈夫とは思うが、時限爆弾はどんどん膨れ上がっている