Take Your Time

仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

事業仕訳

というか予算について。
中にいる人間には周知のことなんだけど、無駄撲滅なんて事業仕訳なんかやらなくても簡単にできる。
今の予算編成は各部局、各課、各係に希望を聞いて、それを各課、各部局、各省庁でまとめて主計局にもってくんだけど、実際予算の中身は会計課とかもよくわからないから各課の担当者が説明に行く。こういう超分権的な予算編成プロセスをやっていると、各係の担当者は全体の状況もよくわからないから前例によるしかなくなる。だから、適当なお題目を並べて対前年比でギリギリ主査が怒らないくらいで納める要求をする(もちろん新規で要求があれば別だけど)。無駄だとわかっていてもやるのは、予算がつかなくて年度途中で物入りなった時に困るのと、単純に査定で+になれば自分の評価もあがるからだ。個人的な経験からしても一から作った予算が通った時は単純にうれしいものだ。局内説明→会計課説明→主計局説明という労力が報われるのは気持ちがいい。予算消化にしても同じで、実際にカネを使って資料が完成したらやはりうれしい。これは人間の自然な自己実現要求なんだと思う。それを抑えるには会計課や主査がガツンと「これこれの予算はだめ、これこれは○百万円しかダメ」とあらかじめ決めるしかない。当然、担当課でしかわからない情報があるなかでの作業だからしんどい。しかし、財政再建に成功した国はだいたい財務大臣に強い権限を持たせて大ナタを振るっている。

※ちなみに総務省がやってる人の要求も一緒。