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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

世の中不況一色だが、回復の芽が出ているのではないか。
そう思って経済統計をみると・・・。


<機械受注統計>http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/0812juchu.html
12月、前月比+10%
<景気ウォッチャー>http://www5.cao.go.jp/keizai3/2009/0209watcher/watcher1.pdf
1月、前月比プラス

海外でも
<米小売売上高>http://jp.reuters.com/article/economicNews/idJPnJT833117220090212
1月、前月比プラス0.9%
<中国PMI>http://www.chinapress.jp/economy/16187/
前月比、+1ポイント

こうした回復の兆しをいち早くとらえたのが、三菱UFJ証券のリポートhttp://www.sc.mufg.jp/inv_info/business_cycle/bc_report/pdf/bcr20090210.pdf
09年度上半期に反転としている。これは年度後半の回復とした政府経済見通しより楽観的。

  • 既に景気後退入りした08年秋から1年以上経過しており、過去の景気後退局面から見ても09年度上半期での反転は十分ありうる。
  • 世界恐慌時と違い、各国中銀、政府の大胆な措置で金融危機はとりあえずは台風一過。今後大きなショックの可能性は少ない。
  • さらに需要対策として各国政府が次々と打ち出しており、09年度上半期には大きな上振れ要因になりうる。

といったことから、あながち三菱UFJ証券の見方は間違っていないと思われる。
ただし、

  • 遅れてくる雇用調整から、失業率は景気反転後もしばらく高い水準が続く可能性が高いこと
  • 倒産の増加から、金融機関の不良債権の積みあがりもしばらく続くこと。
  • 財政赤字と成長期待から長期金利の上昇が起こり、経済を冷やす可能性があること

に注意が必要。