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主意書

お馴染み長妻昭議員の質問主意書に対する答弁書。ちょっと長いですが。

質問主意書答弁書作成等に関する質問主意書

(質問) 
 野党やマスコミからの資料要求に関しても、サービス残業で作成する場合があるのか否か、お答え願いたい。
 仮に野党やマスコミの資料要求対応がサービス残業でなされる場合、官僚サイドは資料要求に真面目に応えようという意欲が減退して、国民の知る権利も侵されかねない。残業代をきちんと支払うべきと考えるがいかがか。
(答弁)
 国家公務員の超過勤務は、公務のため臨時又は緊急の必要がある場合において、正規の勤務時間以外の時間において勤務することを命ぜられたとき、この命令(以下「超過勤務命令」という。)に従って行われるものであり、超過勤務命令に従い勤務した時間に対しては、超過勤務手当が支給されることとなっている。
 質問主意書答弁書作成及び野党やマスコミからの資料要求への対応について、各府省に確認した限りにおいては、超過勤務命令に従い勤務しているにもかかわらず、それに対する超過勤務手当が支給されていない事例はなかった。
 なお、超過勤務命令に従い勤務した時間に対して、超過勤務手当を支払わなかった場合には、一般職の職員の給与に関する法律(昭和二十五年法律第九十五号)第十六条の規定等に違反することとなる。

「各府省に確認した限りにおいては、超過勤務命令に従い勤務しているにもかかわらず、それに対する超過勤務手当が支給されていない事例はなかった」というのはちょっとひどい。
「これこれの業務のために超過勤務してね」なんて命令は受けたことないですが、毎月慰み程度の残業手当はついてる。それは、「明示的に超過勤務命令がなくても事実上の超過勤務命令が存在し、それに対してある程度手当てを支払っている」ということを示している。
もちろん、この答弁書を書いた某省の方やそれをチェックする法制局の方は「厳密な『資料要求のための超過勤務命令』は存在しないでしょ?あるなら出してみてよ。」っていうことでこう書いたんだろうけど、同じ役人として悲しい。
長妻議員が大臣になってもおんなじこと言うでしょうかねえ。