Take Your Time

仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

株式相場の暴落関連で二冊読み込み中。感想は後日。
amazon:ブラックマンデーの衝撃
amazon:大暴落1929

なぜ暴落が起こるのか知りたい。

  • 暴落後の相場はファンダメンタルズからいて”正しい”相場なのか。
  • そうでないとしたらなぜその価格になったのか。
  • 相場が平時から暴落に変わるのはいつか、それはなぜか。

10/13“大暴落”を読了。ガルブレイスは初めて読んだが、経済書というよりドキュメンタリー。http://finance.yahoo.com/のスケールをいじってみるとよく分かるが、1929年10月末の暴落というのその後3年以上続く下落相場の始まりに過ぎない(ダウ平均をみると、大暴落とされる10月に300ドル後半から200ドル前半に落ちているが、その後32年7月には50ドル台をつけている)。
ガルブレイスは暴落について、「そのきっかけは分からないし、重要ではない」とし、人々の過剰な値上がり期待によって必要以上に膨れ上がった相場がはじけたものだとしている。非常にシンプルな話だ。特に投機ブームを知りながら対策を打たなかった政府、FRBにその責があると示唆している。ブラックマンデーはまだ読みきっていないが、チャートを見ると1987年の夏から年末にかけて2600ドル台から1900ドルまで落ちているが、その後順調に回復し90年には値を完全に戻している。
今回の暴落が1929型の恐慌前夜型か、1987型の一時調整型なのか。

10/16追記:今週の日経ヴェリタスに同じような記事が出ていた。本日の下げは過去2番目らしい。1987年もしばらくは下げ基調が続いたが、実体経済への影響からいって1987型ではないと思料。