Take Your Time

仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

前首相が愛読したということで読み始め、連休中に読了。
トーリーは細切れ。主題とされる信長の棺については後半ばたばたと解決するだけで、
まったくわくわくせず。終盤のご都合主義のばたばた謎解きはダビンチコードと似ている。
主人公である老人と若い女性との情事は歴史ものにありがちな高齢者への迎合だが、
一般向けとしては醜悪すぎる。(「失楽園」「愛ルケ」の日経新聞だから仕方ないか。)
作者はまったく腕がない。そして失礼ながらそれを前首相が評価しているなら、見る目がない。
失望したが、前首相が愛読したという以外、世間の評価は高くないのだから、
期待するほうが馬鹿だと気づく。