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夕張は日本の未来か

 財政破綻した北海道夕張市は18日、住民説明会を開き、各種税率や施設使用料の引き上げなど負担増への理解を求めた。だが出席した市民からは「血も涙もないのか」「根拠も示さず負担ばかり求めている」など怒号も飛び交い紛糾。3時間半余り後、「納得できない」とする出席者を先頭に大半が退席する事態となった。

少子高齢化財政破綻、無責任な政府、市民が織り成す悲惨な図。
市民としては、「無駄な公共事業をして借金を作ったのは市の責任。自分たちは関係ない。」
市としては「国・道の指導で行った行った結果。また、産業が喪失する激変に耐え切れなかったのは仕方ない。」
という気持ちだろう。

市の出した「夕張市財政再建の基本的枠組み案」を見ると、市職員給与の30〜60%減、病院の民営化の歳出削減策。
住民税(均等割り500円増、所得割0.5%増)強化等の歳入強化策が挙げられている。
歳出削減に比べ歳入の強化が貧弱なのは、世界の財政再建の潮流に即しているが、夕張の場合それほど非効率な歳出があったということだろう。

さて、夕張の場合、上位機関の道や国があるから最低限度の生活は保障される。(これまでも夕張の市民の生活を支えてきたのは大都市の労働者ではあるが)
もし日本一国が同様の事態になったらこの程度じゃすまない。
そして説明会が紛糾する程度でもすまないだろう。