Take Your Time

仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

計画する時間と作業する時間を分ける

かれこれ10年以上も企画やら分析に携わってきた中で明確に自分の中ではTIPSだと言えることがある。それは表題の通り計画と作業を分けることだ。

組織で働いていると、分析を計画し指示する人と作業する人が分かれているので、計画者は作業の工数や難易度など作業側のことを深く考慮せず自分がやりたいことを伝える。作業側はこれまた計画者の意図を理解しないまま作業する。この、計画と作業の分離は一見すると非効率のようにも思えるが、一人で作業するときよりも良いアウトプットが出て来るように思える。

まず、計画者は作業上の細かい課題を意識しなくて済むので、アウトプットのクオリティを追及することができる。また、作業者は、分析の意図や発表や公表段階のことを考える必要がなく、指示に忠実に分析をこなすことに集中することができる。

これを一人でやろうとすると、計画段階では作業の大変さを想起して妥協した分析を計画してしまうし、作業段階でも作業上の課題に対して、それを乗り越えずに計画を練り直すことに走ってしまったり、そうでなくても計画を再度逡巡して迷走したりしてしまう。多少の試行錯誤はあるにしても計画者が自分なだけに自信がなく、方針がブレブレになってしまうことにもつながる。

このように計画と作業を別の人間が担当することで緊張感が生まれアウトプットのクオリティが高まると思われる。一人で分析を行う際は、計画と作業の時間を明確に分けて後戻りを許さない姿勢が大切である。