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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

multinomial logit

多項ロジットは使い勝手がいいので職業選択など序列化できない選択モデルにおいてよく使われる。Rにおけるパッケージは僕の知る限りふたつあって、ひとつはたぶんフランスの経済学者のYves Croissantの"mlogit"と、たぶんNZの生物学者のThomas Yeeの"VGAM"がある。
ふたつともマニュアルが詳しいので実行が容易。mlogitは経済学者がつくってるので経済学徒にはわかりやすいかもしれない。またvcovコマンドで分散共分散行列も出せるので通常の分析には十分であろう。
latexに関して言えば、xtableを使ってアウトプットをつくることができる。

ただ、今回使ってるのはVGAMの方。こっちはあまり慣れない言葉が多くてつかみにくいが、やっていることは恐らく同じ。ただし同じデータ、同じ説明変数でも推定された係数はmlogitと結構違う(自由度が低い場合は係数が変わるが、ある程度の自由度を確保すれば同一になる。)。VGAMがすごいのはmarginaleffectを一瞬で出せること。今回はこれを生かして結果を出すことにした。