膨大な資料を作ってきたと思う。自分のメモ程度のもの、社内の意思決定に使われたもの、世の中に出ているもの。 notionやesa、note、パワポ、論文、書籍、フォーマットも色々。 少し思い返しながら自分の変化(進化?)を書き起こしておく。
20代前半
大学時代はノートをとるとかはあったが、外向けの資料はほぼ作っていなかった思う。就職後は、まずwordの縦型資料をひたすら作った。特に、自分の意見が反映されない整理的な資料作成が多かった。パワポにしても、アイデアを書く場合も何かしら元のアウトラインがあった上での作成が多かった。この段階では、言葉遣いや体裁が強化された気がする。今でも細かい言葉のロジックのフロウや単語の間違いには細かく気づく癖がついている。配分と分配といった微妙な揺らぎを消すような癖がついた。パワポについては、正直あまり能力は上がらなかった気がする。
20代後半
留学したこともあり、論文というフォーマットに取り組んだ。さらに英語でもあったのでほとんど1からやった。この段階でも英語としての正確さにこだわったスキルが伸びたと思う。また、ファクトや引用から言えることと言えないことの峻別、主張の根拠の有無を徹底的に精査する癖がついた。いわば20代は守りの姿勢がついた。
30代前半
帰国し、職掌が広がり、一からロジックを作ることに初めて取り組んだ。このとき、20代で得たロジック・根拠・言葉遣いの守備ができていたことにより、今見てもなんとか読めるものは書けるようになっていた。ただし、自らロジックを作るという能力に関しては十分でなかったような気がする。少しずつ萌芽はあるが、何かしらに依拠したロジックしかないような気もする。
30代後半
新しいロジックを作り出すことを集中的に求められるようになった。媒体はword/excel/pptからesaやgoogle slideに変わった。とにかく世の中にない、既存の知見にはないものを編み出してそれを正当化するという作業。この過程においては、守備とのバランスも考える必要がある。特に、ロジックを作り出した上で、それをコミュニケーションによって説得するという要件が加わったため、わかりやすさも求められるようになった。
40代前半
新しいロジックと説得力のために、多少の厳密性を犠牲にすることを覚えた。また、可視化のスキルが向上し、パワポの美しさにもリソースを配分するようになった。一方で、20代に培った守備がやや手薄になっている感もある。場合場合で使い分けることが必要になってきている。