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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

シニア

ジュニアとシニアというのは割と広く共有されている概念だと思う。 ジュニアは作業者で、シニアは確認者。ジュニアは提案者でシニアが意思決定者。ジュニアはネタ作りで、シニアはスピーカー。 研究の世界だと、博士課程生/ポスドクー教授は完全なジュニアーシニア関係だが、研究室概念に乏しい文系だと助教ー教授は単に作業分担者だったりするので割と曖昧。 プロフェッショナルファーム系だと、シニアなんとかという職階や、マネジャー、MDみたいな肩書きがシニアであることを明確にしているのでその区別は明確。 ジュニアーシニアを現代的徒弟制と考えるたときにその功罪を考える。 まず、プログラマには現代的徒弟制はなじまない。基本的に若い方が新しいものに詳しいし強い。 CTOやシニアエンジニアみたいな肩書きを持つ人が平気で20代だったりする。年齢がほとんど意味をなさない世界。 研究者も若い方が新しいものに詳しかったりするが、文献研究では勝てないしグラントの取り方も下手。なのでシニアの価値は一定程度ある。 さて、公務員はどうか。 たしかに、政治家との交渉は人脈のあるシニアの方がうまい。しかし、しょぼいシニアが外に追いやられるプロファームと違って得てしてしょぼいシニアがのさばっているため必ずしもうまいわけではない。 年齢の分け方もひどい。 プログラマなら20代でもシニア、プロファームなら30代後半でシニア、研究者は40代くらいだろうか。 公務員は本省課長がはやくて40代後半(早い省庁もあるにはあるが)。そしてそれもまだ上に中二階の審議官やらが大量にいるので、シニアというよりミドル扱い。 しかし、40代までジュニア扱いをされ、50代になって初めてシニアになる人間には責任を取れないジュニア根性が染み付いている。使えない。