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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

これは揺り戻しなのか

近年イクメンとか働き方改革とか仕事より家庭が大事という思想が力をつけてきたように感じる。これは一体どういう流れなのだろうか。仕事が大事、あるいは社会に出て成功することが大事という思想が流布してその反動と考えるべきなのか。そもそも、普通の怠惰な人間は社会的な成功や必要以上の金銭面の成功など求めない。恋愛したり子供と遊ぶ時間を削ってでも社会的成功を求めるのはある種修行僧のようなふるまいである。放っておけば仕事は適当にやり、家に帰ってしまうのが人間である。それが、どうしたことか、恋愛をせず、子供も作らず仕事だけするという人間が増えた。そして挙句の果てに老後の心配をしている。しかしその老後を支える子供が減ってしまった。というか、いなくなってしまった。いったい再生産を軽視する思想は誰がどうやって広めたのだろうか。その根源を断ち切るにはどうしたらいいのだろうか。