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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

javascriptで社内向けツールを作った話

初めてjavascriptで社内向けツールを作ってみた。 自分が主な利用者であったので要件定義は頭の中でできていて、仕上がりもイメージできていた。問題は技術力で、まずはjavascriptの入門書を読んでみた。

改訂新版JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで

一応丁寧に1ページ目から通読し(電車の行き帰り+αで一週間程度)、なんとなく理解ができた。次にメインで利用するgoogle maps APIドキュメンテーションを読み込んだ。サンプルまで乗せてある親切なドキュメンテーションだったのでとりあえず動かせる方法は理解できた。

結果、本業の合間に時間を見つけていくつか詰まりながら周りに聞いてgithub時間で2週間ほどでリリースまで漕ぎ着けることができた。

本業の分析屋としてウェブデータの収集をよくやっていたが、作る側の視点を理解する機会が持てたのはよかった。最近のウェブは遷移なしにhtmlが変わるのでおかしいなーと思っていたが、自分でjavascriptを書くことでその理由がよくわかった。また、jsonになれたのもよかった。

また、分析稼業は基本的にサービスをする対象が意思決定者(偉い人)になりがちなので賞賛みたいなものは受けづらいのだが、同僚向けツールの場合忌憚ない意見や素直な感謝を聞けたのがよかった。エンジニアっていいよね。

他方で、データの出入力がshift-jis限定のため、encodingが辛かった。そもそもjavascriptの構文がこれまで扱ってきたどの言語とも違っていて、動かすのは簡単だけどどうなっているのかよくわからないという事態が多かった。開発環境はatom + デバッグchromeデベロッパーツールでやっていたが、途中までの操作をいちいち入力するのが面倒だった。こういう時のためのseleniumなんだろうが、そこまで考えが及ばなかった。また、社内向けなのにデザインなどに無駄に凝ってしまい時間を浪費した。あまりにも無味乾燥なものはモチベーションも下がるが、やや時間を使いすぎた。

色々あったがとても面白かった。また機会があったらやりたい。