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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

データサイエンスって

データサイエンスってデータを扱う技術の集合体として定義されているうちは学問としては成立してなくて、データサイエンスを標榜している研究者なりディシプリンの思想とか哲学をメタ分析したような研究がでてきて初めて学問体系として成り立つし、データサイエンス独自のドメインとして世の中には価値を生み出せるような気がする。

例えば経済学の中では、モデルを推定するためにデータを使う(データはモデルの奴隷)し、多分物理でもそうだけど、とりあえずデータに語らせる(データこそ主人、モデルが奴隷)発想を持つ人たちがいて、彼らの思想や哲学と比較してどうなのかとか、そういう考え方をして行くと面白いかもしれない。

経済学者の中でもそこらへんのコンセンサスはとれてなくて、無自覚にMWGに書いてあるから効用関数が正義だと思ってるバカはほっとくとしても、モデルが真のDGPだと仮定して進めるピュアな統計学に忠実な人から、あくまでも近似であることを認めている人たち、さらには大まかにあっていれば良しとする人たちまで様々いて、そこらへんに意識的な議論ができればもう少し見通しが良くなってくるような気がする。