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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

政府系研究機関が出す論文の意味

政府付属の研究機関は論文と名のつくものを結構出しているが、外部研究者の出版を見越したWP以外にプロパーの書くペーパーもよく出る。プロパーとはいえ、それなりの英文誌に載せる人は例外的にいるのですべてとは言えないが、well-trainedじゃない人間が書いたものは基本的にアカデミアでは相手にされない。では、政策的に意味があるのかというと、ピンポイントで「当て」に来ている論文(例えば公式モデルや統計の背景ペーパーとか審議会から「降ろされた」テーマだとか)でなければ相手にされていないのではないであろうか。そもそもアカデミアのオーソライズがないものを元に政策を議論するのはずれている。であれば、極論するとゴミを量産しているに過ぎない。
純粋にテクニカルでアカデミックなペーパーの助けとなるようなものならともかく、応用研究であれば国内ジャーナルにでもひっかかるくらいの質でないと人的資源の無駄と言っても過言ではないだろう。それくらいの覚悟をもって書いて欲しいし自分もそうしたい。