二回目のホイットニー美術館はかなり収穫があった。
まずはO'KeefeやHopperといったアメリカ美術の代表作家の作品が楽しめた。気に入ったのはJacob Lawrenceという黒人作家。シンプルかつメッセージ性の高い絵を描く人だ。
しかし一番はJay Defeoという人に出会ったこと。テクニックの多彩さとスケール感を兼ね備えたまさに現代美術作家というべき女性である。The Roseという巨大な油絵が暗闇の中に怪しい光を放ちながら展示されている部屋は現代美術らしい不安さを感じさせる空間だった。
もちろんAbstractで難解なのだが、心地良いわからなさを与えてくれる。こういう作品、作家をきちんと保存するホイットニーはいい美術館である。