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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

超(頭の悪い人の)勉強法2試験編

続き。
大学院入学以来、ドロップアウトのかかった試験を3つほど乗り越えてきた。最初は入学直後の数学の試験。これはめちゃくちゃ不出来だったと思う。内容は開集合、閉集合とか微分とか数列とかの基本的なcalculus, real analysisと、行列ぐらいだったが、正直学部時代ほとんど数学から逃げてきた自分としては恐ろしい試験であった。とりあえずSimon and Blumeを半分くらいやって凌いだ。
次の試験はミクロマクロのプレリムである。とにかく過去問をやりまくった。基本的にそれでいいと思う。ただ、答えが無い、あるいは不十分なものは自分で回答を作る必要があって、そこがポイントだったかもしれない。正直、過去問がきっちりある試験は試験のうちでも相当楽な方だ。
最後が最近受けたエコノメのフィールド試験。これは過去問もとびとびしかないし、答えも当然のようにしてない。とにかく自分で回答をつくって、作れない部分は教授に聞きに行った。回答を作成しては覚え、またしばらくたって同じ問題をやって回答をブラッシュアップする。そのプロセスの中で自分のなかで決定的に勘違いていたものも多数発見できていい経験だった。結果はまだわからないが、もし失敗していたとしても有意義だったと思う。
試験に挑むにはやはり仲間を作ることも重要だ。日本人が多くいる大学院に行く人は問題ないが、僕のように学部でファカルティ、院生あわせても日本人が一人だと他のエスニック・グループに助けを乞う必要が出てくる。今は全米一部のトップスクールを除けばどこの経済学の博士課程も中国を中心とした東アジアとインドを中心とした南アジアがマジョリティでそれに南米、ヨーロッパが続く形だと思う。結局、情報のネットワークはマジョリティが持っていることが多いので、早めに中韓あたりのグループとお近づきになるのが吉だ。研究とは違って試験勉強は独創性もいらないし、とにかく情報量が決め手であろう。こんなところでもコミュ力は重要なのである。