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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

マクロ経済政策なんて要らない。

マクロ経済政策ってなんなんでしょうね。金融緩和とか財政支出とかいうおおざっぱな言葉でくくられる政府の大盤振る舞いの総称でしょうか。いや、もうケインズから70年も経ったんだから卒業しようよっていう。経済が悪い→景気対策!ってどらえもんじゃないんだから。経済のどこが悪いのか。失業率?投資?消費?給与?貿易収支?金融の機能不全?物価下落?なになに?どこが悪いのか状況によって全然違う。イギリスは物価上昇と景気後退、ユーロは国家債務危機と景気後退、アメリカは失業率高と住宅バブルの後始末でも経済は小康状態、日本は物価下落と債務残高の高止まり、景気は不透明、それぞれ処方箋は全然違うんですよ。労働市場、金融システム、財政、社会保障制度、、、だめなところを治す。これが21世紀の経済政策。アルコールで消毒してメスで適当に切るなんて大雑把な治療はもうやらない。内視鏡と電子メスの時代だ。それだけのデータと分析技術はそろってる。根底にあるのは統治機能の健全性。これがなければギリシャやイタリアになる。こういう国はもう経済政策ではどうにもならない。できることをやる。無理はしない。景気と聞いてすぐ財務省だ、日銀だとぬかすやつはもう知らない。化石だ。土へ帰れ。