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東浩紀の「動物化」というキーワードは極めてシンプルにこの社会を表現している。ただ、「動物化」には少し違和感を覚える。もちろん、単視眼的、即物的行動様式が現代日本人の特徴であることは同意するものの、老人や病人、マイノリティといった"弱者"に対しての形式的かつ過剰な奉仕が当然のものとなっていることを考えると動物といっても自分のことを最優先に考える狼ではなく、なんとなく飼い主のいうことを聞いてる犬の集団ではないかと思う。狼なら社会保険料は払わないし、こき使われるために大企業なんかに入らないだろう。