■

国会が止まっていたので今週はそれほどの負荷もなく終了。出口は未だ見えず、というか更に遠のいている印象。タイミングが悪かったなあ・・。
それにしても政治のパラダイムが完全にシフトしてしまった。
選挙のために徒に歳出を増やして若年世代に負荷をかける政治家には反吐が出る。

このままいくと財政はどうなるか。国債市場では供給がいよいよ増えていき、早晩超過供給になるかもしれない、何かのショックでスプレッドが増幅すれば、08/9/16以降の金融市場のような状況になるかもしれない。
もちろん民間で消化しきれない分はＢＯＪ様がカネを刷りまくれば問題ない。しかし、それで通貨の信認が地に落ちたら？日本経済に成長力がないことは当の昔に判明している。円がだだ下がりしたら製鉄メーカーはどうやって鉄鉱石を調達する？自給率が５割にも満たない食料はどうする？日本の外貨準備約１兆ドル。家計が保有する外貨建て資産も11兆円程度。一方日本が1年間に海外から輸入する財・サービスの総額は80兆円程度。一年間外貨建てで資源・食料を輸入したら次の年からはなにもない。
第一、グローバル企業が悉く外資傘下になるだろう。そうなったらトヨタの本社は上海かニューヨークに移るだろう。テールリスク（起こる可能性は低いが起こると致命的なリスク）がいかに恐ろしいか、今回の金融危機で思い知ったのではないのか。