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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

世界のCMフェスティバル

新宿ミラノ座にて。
500本のCMを夜10時〜明け方5時まで観るという過酷なイベント。
基本的には字幕なしで外国のCMを見まくるという状況なのだが、CMの音楽に合わせて手を叩くわ、一本終わったら拍手するわでノリはライブ。

公共系のCM(エイズや癌の病気、児童虐待、交通事故、貧困・・・)には考えさせられるものがあった。
公益社団法人ACジャパンなんかぬるいな、という印象。
タバコ問題をフィーチャーしてて、もう「タバコ会社=悪の手先」というCMをばしばし流してた。
マルボロのCMの後に、タバコ会社の前で1200の遺体袋を並べるパフォーマンス(あなたたちが殺してるんですよ!)のCMを流したり。
フランス人が製作しただけあってヨーロッパ(仏、独、伊、露、ルーマニア瑞西とか)メイン、後はアフリカ、アジア、南北アメリカ(合衆国、ブラジル・・・)という構成。
選者の趣味なのかもしれないが、セクシー美女が出てくるものが多かった。
なんというか、若い女性の美は最大の消費対象なのだなあというブラックな印象は否めない。
(一時期、フェミニズムの観点から女性をそういう対象として取り上げるのは好ましくないという風潮が広まった気もするけど、欧米の「セクシー=善」というドグマが再流入してそういうのは薄まってしまったのかな。)

改善してほしい点。
−社会派CMに手拍子はどうか。(司会者が煽る必要はないだろう)
−テーマ別に絞ってるようだけど、それがわかるような編集にしてはどうか。
−もうちょっと字幕がほしかったか。CMという特性上背景知識が貧弱な状態で見なければならないことを考えると。非英語を字幕なしで観るのはハイレベルすぎる気が。