Take Your Time

仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

切り替え

複数プロジェクト回していると、別のプロジェクトにうつった時に始動が遅い。 固めて2-3日同じことだけできればいいが、締め切りがあったり、他の人街になったりするので難しい。

だいたいこういう感じになる。 始めようとする。 何やってたっけ。 チェックする。気が散る。ツイッターとかみちゃう。別のことする。 気を取り直して前のことを思い出す。面倒になる。別のことする。 気合いを入れようと音楽かける。良い音楽を探す。 ようやく乗ってくる。ここまで1-2時間。

対策としてはとにかく、作業終わらす時はTODOをしっかり書いておくこと。 脳の切り替えは、アプリブロックツールとかで強制的にやる。あとよく寝て日光浴びるのもいいかも。

月例経済報告

テレビ会議で開催された月例経済報告で

景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化し ており、極めて厳しい状況にある。

となった。前月の

足下で大幅に下押しされており、厳しい状況にある。

から引き下げられた。これを遅いと見る向きもあるが、月一の会議だけに仕方ない。むしろ、責められるべきはこの前の2月の判断、特に先行き判断だろう。 2月20日時点の現状判断は、

景気は、輸出が弱含むなかで、製造業を中心に弱さが一段と増し た状態が続いているものの、緩やかに回復している。

という現状維持で、先行きについても

当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される

としている。1ヶ月後に「大幅悪化」になるのは予想できなかったにしても、緩やかな回復が続くというのはいかにも楽観的すぎた。このときの経済状況を振り返ると、中国は1月23日からすでに1ヶ月間ロックダウンを続けており製造業への影響は明白で、決算を延期する企業や、東京マラソンの一般参加中止などさまざまな国内への影響も確認できていた。公表は少し先の3月9日だったが2月の景気ウォッチャーの現状判断DI(季節調整値)は、前月差14.5ポイント低下の27.4となっており、相当心理的な冷え込みもあった。

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景気ウォッチャー2月

公的データが遅いとしても、今では一般的になった位置情報による人流分析をみれば2月初旬から3月初旬に明白に変化があったことがわかる。

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PRTimesよりhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000054120.html

こうした認識は日経新聞でも批判されていた。

景気、統計とズレる回復判断 2月の政府月例経済報告 :日本経済新聞

民間シンクタンク各社では、3月初旬にコロナの影響を比較的早く分析している。 その中でも3/9の大和総研、3/10の日本総研のレポートは、今から見ると甘いが様々な観点からコロナショックを検討しており、これくらいできなかったのかという気はする。

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/japan/pdf/11620.pdf https://www.dir.co.jp/report/research/economics/outlook/20200309_021371.pdf

しかし、構造的に悲観的な経済見通しを政府が出すことは不可能である。 なぜか。政府は経済見通しを出す存在であると同時に、政策を打ち出し、政策に責任を持つ存在である。仮に悲観的シナリオをコンセンサスが醸成される前に打ち出せば、当然野党やマスメディアから「なぜ対策をしないのか」と批判される。それは政権への打撃に直結する。 官邸の支配が強まっている今の霞が関が独自の判断で悲観的シナリオを対策無しに出すことは自傷行為であり許されない。あくまでも、官庁としては独立していたとしても、内閣は一体であり、政府与党は一体である。政策の打ち手としての経済分析は、必ずそうしうたバイアスのかかったものにならざるを得ない。

これは構造的な欠陥であり、直ちに是正すべきだ。