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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

強化学習という技術でベルマン方程式が使われているらしい。まあ当然なんだろうけどいわゆる予測のための機械学習はミクロ計量と親和性が高くて、強化学習はマクロと親和性が高いというのが面白い。しかし、マクロにおけるベルマン方程式はパラメーターを更新するというより正解を導き出すためのもので、少し使い方が違う。そこで思ったのが、そもそも正解を出すということに重きをおいている機械学習と、正解を得たあとの経済全体の動きを知りたい経済学ではステージが違うんだなということ。機械学習系の人は人間の細かい動きを経済学がトレースしていないことを問題視するが問題のスコープがもともと違うのだろう。