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仕事や研究、コンピューターとの付き合い方

環境によって視座が変わってしまう事

キャリアデベロップメントは悩ましい。イチロー羽生善治のように10代のうちにこれぞという物を決めて人生を賭けることは凡人にはできない。普通は10代で決めた人生設計は挫折や打算によって変わってしまうものだ。

ただ、それでも計画を作り続けることは大事だ。凡人なのだからどういう場所でどういう修行をしてどういう成果を出していくのか。例えば日本のフレンチでバイトをして認められ、金を貯めてフランスに飛びガストロノミーで料理の修行をして帰国して店を開く、とか。

僕の場合は最終的なゴールはあるもののまだまだ力を貯めた方がいいと思っているから修行の場所を転々としている最中だ。そこで大変なのが表題だ。「あの知識が欲しい」「あの経験がしたい」という動機からその場所に行くと自分のレベルの低さに愕然とする。この修行をしても本当に身につくのだろうか、時間をかけても凡百になって終わってしまうのではないだろうか、そんな不安が身を苛む。

からしてみれば、「そんな貴重な経験を」というものが、うちに入ってしまうと「みんなできること」になってしまう。そこで萎えてしまうと大変だ。当初の計画がそこで潰えてしまう。どうやってモチベーションを保つか。未来の自分を想像して耐えるしかない。