仕事を始めると最初は必ず軋轢があるものだと思う。業界の慣習やら人間関係やらそれまでの価値観と相容れないものを押し付けられ自分らしくない振る舞いをさせられる。どうしてもそれに耐えられない人はやめてしまう。人によっては１年以内、２−３年が一番多いか。それを耐えると人はその仕事の価値観を受け入れる。そうすると生きやすくなって楽しくなってくる。それが続くともはや自分がやっていることが業界外から見るとおかしかったとしても疑わなくなる。そればかりか、業界外の方がおかしいんだと批判したり蔑んだりしはじめる。頭が硬くなる。それはいいことなのか。少なくとも本人にとっては快適な状況だろう。
僕のように受容のプロセスを経てから外に出されるとまた一から業界の慣習を受け入れる必要があって多少摩擦を経験する。戻った時にどうなるのか、不安でもあり楽しみでもある。しかし、業界の慣習と同化はしたくないなと思う。
