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アバター

3D二つ目。
「カールじいさん」での衝撃は「アバター」でより鮮烈なものに。「カールじいさん」が2Dベースの表現を3Dベースに落とし込んだのに過ぎないのに対し、アバターは「3Dでしか表現できない表現」を試みているといっていい。例えば、映画冒頭、主人公のジェイク(サム・ワーシントン)が水滴を見つめるというシーンがあった。通常、距離感を描写したい場合(この場合はジェイクと水滴)、横から撮る。しかし、3Dの世界では両者が重なり合った状態でも距離感が表現できる。映画自体が非常にダイナミックで「これが2Dだったら…」と考える余裕はなかったが、随所に3Dならではの距離感が使われていたように思う。ただし、ダイナミックな部分では映像が崩れることもあり、まだまだ改善の余地はあることも感じた。
さて、ストーリーは前評判どおり「Dance with Wolves」の宇宙版である。SF色が非常に強いが、後半はほとんど科学的な厳密性を失ってしまいほとんど「ロード・オブ・ザ・リング」である。とはいえ、一見する価値はある。