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諮問会議の二部門アプローチについて東大の岩本先生が解説している。
http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/20527190.html
2部門アプローチというのは、歳出を「社会保障」と「それ以外」に分けて、前者の伸びを消費税で賄い、後者を歳出削減で賄うという発想。
一見正論のように見えるが、岩本先生曰く、
・税体系は国民にどういう負担をお願いするかという観点で決める必要がある
・現状はそういった区分がされていない
という問題を抱えている。
一つ目の論点は、社会保障と消費税が自動的にリンクすると、社会保障の伸びに応じて消費税が伸び、従前の消費税とその他税とのバランスが崩れてしまうということ。
2つ目の論点は、現在は、消費税が特定の歳出に振り分けられているということはなく、社会保障、その他、国債費という3種類歳出に充てられている。
結局、消費税が社会保障に取られてしまうのであれば、国債費をどうやって返すのかという問題が出てくる。

2019/12/29追記:
岩本先生のブログが移動していたので貼っておく
iwmtyss.blog.jp